本文へスキップ


ENGLISH   

研究内容RESEARCH CONTENT

末次研究室


◆研究分野
 地盤工学、環境地盤工学、地盤防災工学


固化処理地盤の長期耐久性の解明に関する研究

沿岸部の軟弱地盤では、地盤を安定化させるためにセメント系固化材などによる地盤改良が行われています。近年、地球温暖化に起因して海水面上昇し、地下水の塩分濃度が上昇しています。セメント改良土で海水に接触するとカルシウムが溶出することが確認されています。本研究では、沿岸部における固化処理地盤の長期化耐久性を解明し、固化処理地盤の健全性診断や持続補修方法について研究しています。

木材を用いた軟弱地盤対策に関する研究


木は空気中のCO2を取り込み光合成を行って成長するので、温室効果ガスの貯蔵効果を持っていると言われます。さらに、木は地下水位より深い地中では腐食しないので構造物の基礎として使えば、半永久的にCO2を地下貯蔵できる基礎となります。本研究では、間伐材を使った丸太継杭基礎の鉛直支持力や、筏-列杭複合基礎の組み立て方や粘土地盤との相互作用を解明し、設計法の確立に向けた検討を行っています。

蛇籠構造物の安定性評価に関する研究


蛇籠は古くから使われている伝統的な技術で、水制工、土留めなどで多くの使用実績のある構造部材です。材料は石と金網のみで、人力で作ることができるので、発展途上国への適用性も非常に高い技術です。蛇籠構造物での安定性を実大振動実験や模型実験などを行って蛇籠構造物の挙動を詳細に調べ、蛇籠をより安定に、より高度に利用できる方法について研究しています。

砕石副産物を利用した軟弱地盤適応型舗装工法の開発

骨材などの建築資材を生産する砕石場では、製品製造後に残渣として発生する脱水ケーキや、風化が進み製品とならない切込みずりなどの副産物が発生します。資源の有効利用の観点からこれらの副産物も有効に活用する必要があります。本研究では、高含水比の脱水ケーキと切込みずりを用いて、軟弱粘土地盤に適用できる高度の路床・路盤材料の強度変形特性を解明しています。そして、新しい材料の作製方法と、それを使った道路舗装の設計手法について検討しています。